【Kiro】Crew 0.9.0 リリース!Profileカードと使用量予測、Dynamic Dashboardを解説

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【Kiro】Crew 0.9.0 リリース!Profileカードと使用量予測、Dynamic Dashboardを解説

Kiroは Oct 16, 2026 に「Kiro Crew 0.9.0」をリリースしました。クルーメイト(Kiroのエージェント)の状況を一目で確認できるようになり、プロンプトの長さ警告や使用量の予測も加わっています。既定値や設定の場所が変わる点もあるため、早めの確認がおすすめです。

公式の変更履歴は Kiro Changelog で確認できます。

クルーメイトの状況を一目で把握できる新UI

【Kiro】Crew 0.9.0 リリース!Profileカードと使用量予測、Dynamic Dashboardを解説 - Coding
Photo by Christopher Gower on Unsplash

概要カード:チャットを消費せずに現状を確認

Crewmatesページでクルーメイトを開くと、次の内容をまとめたカードが表示されます。

  • 目標(ゴール)
  • 完了したこと、実行中のこと、あなたの応答待ちのこと
  • 次の一歩

このカードはクルーメイトの記録(レコード)から読み取って作られるため、チャットのターンを消費しません。進行中の目標がなく、スレッドが新しいか6時間以上動いていない場合は、未完了のまま残した目標と最近のセッションを振り返る内容に切り替わります。

graph TD
    A["クルーメイトを開く"] --> B["記録を読み取る"]
    B --> C["目標と進捗と次の一歩を表示"]
    B --> D["目標なしで6時間以上放置なら振り返りを表示"]

Profileカード:権限・モデル・スケジュールを集約

スレッド上部のピル(丸いラベル)には、クルーメイトがいま何をしているかが表示されます。クリックするとProfileカードが開きます。

  • メモリ、ワークスペース、ノート
  • クルーメイト固有の Permissions、Model、Reasoning effort
  • Schedules タブ:何がクルーメイトを起動するか
  • Sessions タブ:そのクルーメイトが動かす作業

※Reasoning effort(推論の強さ)とは: モデルがどれだけ深く考えて回答するかを調整する設定のことです。

スレッドを開いている間は、ロスター(一覧)がスレッドヘッダー内の顔アイコンの切り替えに畳まれます。「Show the full roster」で元の列表示に戻せます。既定ではチャット済みまたはスター付きのクルーメイトが一覧に並び、検索すればそれ以外にも届きます。

プレビュー機能:Dynamic Dashboardとリモートクルー

Dynamic Dashboard

Settings → Developer → Feature Previews → Dynamic Dashboard をオンにすると、クルーメイトのサイドパネルに Dashboard タブが現れ、既定でプロジェクトレポートが表示されます。ページは12種類が同梱されており、スタンドアップ、ロードマップ、作業のかんばんなどは、チャットで頼めば追加で作ってもらえます。

画面上の数値の出どころは2種類です。

  • クルーメイトのクルーログ
  • クルーメイト自身が書いた値(「crewmate wrote this」というラベル付き)

計測されていないコストは 0 ではなくダッシュ(-)で表示されます。「0円」と「未計測」を取り違えにくい設計です。

同じプレビューで、コンポーザー上のステータス行と All Dashboards ページも追加されます。「Automatic cards for all sessions」スイッチをオンにすると、各セッションの最近の作業と次のステップの要約が保持されます。

Remote crew sessions

Settings → Developer → Feature Previews → Remote crew sessions をオンにすると、ピアクルー(別マシンのクルー)のセッションが、そのクルー自身のトランスクリプト・実行状態・承認を映す「窓」として開きます。このマシンには何も保存されません。

Sessions リストは Local が先頭で、その下にクルーごとの折りたたみグループが並びます。各グループには Online、Reconnecting、Error、Offline のバッジが付くので、開く前に接続状況がわかります。

コンポーザー・サイドバー・連携の改善

コンポーザー

  • プロンプトがモデルのコンテキストウィンドウに近づく、または超えると警告が出ます。上限を超える送信は保留され、もう一度送信したときに実行されるため、送る前に短くできます。
  • Settings → Chat → Composer → Style → Markdown While Typing をオンにすると、太字・斜体・取り消し線・インラインコードが入力中に描画されます。リッチテキスト入力に切り替わり、まだベータのため既定はオフです。
  • Filesタブからファイルやフォルダの行をコンポーザーにドラッグすると、ドロップ位置でメンションできます。
  • コンポーザーが空のとき Cmd+Up(macOS)または Ctrl+Up で直前のメッセージを編集できます。
  • 「!」を入力すると、セッションのワークスペースでシェルコマンドを確認して実行できます。

※コンテキストウィンドウとは: モデルが一度に扱える入力の長さの上限のことです。

メッセージにホバーして Quote を選ぶか右クリックすると、メッセージ全体を引用カードとして次の送信に添えられます。返信内の表には Widen トグルが付き、列幅もヘッダー端のドラッグで変えられます。Side Chat の回答には Add to main chat が表示され、ハングしたサイドターンは停止できるようになりました。

サイドバー

  • フィルターメニューで Unread、In progress、Pinned を目隠しボタンで非表示にでき、Pause all filters で全ステータスチップを一括解除できます。
  • ヘッダーメニューの Clean up empty folders は、削除対象を確認してから実行できます。
  • セッションの行メニューに Regenerate title が加わりました。
  • Settings → Notifications → Desktop alerts → Mark sessions unread only when they need you をオンにすると、バックグラウンドのセッションがエージェントの完了時または応答待ち時のみ未読になります。

Slack・Telegram・Teams

  • Slackでは、Connect new sessions to Slack automatically をオンにすると、ダッシュボードで始めた永続セッションが、最初の通常メッセージの後にボットとのDMにスレッドを持ちます。スラッシュコマンドで始まるセッションや、チャンネル・リモート・シークレット・一時セッションは自動連携されません。
  • Telegramでは、プライベートチャットの各フォーラムトピックが独立したセッションとして扱われます。公開ホストがブロックされる環境向けに、TELEGRAM_API_BASE_URL でリバースプロキシ経由にできます。
  • TelegramやTeamsのメッセージがターン途中に届いた場合は、ターンに割り込ませるかキューに入れられ、どちらになったかが会話上で示されます。

Usageタブ:トークン推定とクレジット枯渇予測

Usageタブには Estimated Tokens カードと、Daily History の Est. tokens 列が追加されました。Kiro CLIはクレジットを報告しますがトークン数は報告しないため、これらは推定値です。

十分な使用データがある場合、Kiro Account モーダルのメーターの下に、リセット日までクレジットが持つか、現在のペースだと何日に尽きるかが表示されます。プロバイダーがクレジットを報告する場合、サブエージェントの実行には経過時間の横にクレジットが、cron実行の結果にはチャットターンと同じ使用量フッターが付きます。

なお、推定の精度や計算方法の詳細は、資料からは確認できません。

既定値と設定場所の変更(要確認)

項目 0.9.0での変更
Response Verbosity 新規インストールの既定は Answer only。既存の設定は保存済みのレベルを維持
Ultra レベル 廃止。保存していた設定は Answer only として動作
Translucent panels 既定でオフ。トップバー、メッセージボックス、検索欄は不透明のカード表示に。0.8の半透明に戻すには Settings → Display → View → Translucent panels をオン
旧リレーチャット 旧ターンリレーでピアクル上で実行したチャットは開けるが送信不可(読み取り専用)
Agent Capabilities 名称が Customize に変更
Subagent Settings / Warm Pool Settings → Agent Harness 配下に移動。Warm Pool カードは Pre-started Sessions に改称

新規インストールでは返信が以前より簡潔になります。長めの説明が欲しい場合は、Response Verbosity で別のレベルを選んでください。

影響と展望

今回の変更は、エージェントを「走らせて待つ」使い方から、「状況を見ながら任せる」使い方への流れを後押しするものと考えられます。概要カードがチャットを消費せずに記録から作られる点や、未計測のコストを0ではなくダッシュで示す点は、状況把握の信頼性を重視した設計といえます。

また、トークン推定とクレジット枯渇予測は、チームで複数のクルーメイトを動かす際の運用管理に役立つ可能性があります。リモートクルーやDynamic Dashboardはプレビュー段階のため、正式提供の時期や今後の仕様は現時点では公表されていません。

まとめ

  • Crewmatesページの概要カードとProfileカードで、状況・権限・モデル・スケジュールを一目で確認できる
  • プレビューのDynamic Dashboardは12ページ同梱。リモートクルーは他マシンのセッションを窓として開ける
  • コンポーザーはコンテキスト超過の警告、ドラッグでのメンション、Quote、シェル実行(!)などが追加
  • UsageタブでトークンはKiro CLIがトークン数を報告しないため推定値となり、クレジットの枯渇時期も予測される
  • 新規インストールの返信は簡潔化、Ultra廃止、半透明パネルは既定オフ、設定の移動に注意

詳細は Kiro Changelog をご覧ください。

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