今週のKiroは、IDE 1.1.70での操作まわりの細かな改善と、Workflowやフック(Hook)の使い勝手・信頼性を高める更新が中心でした。派手な新機能よりも、日々の開発の引っかかりを減らす方向の2件です。
※なお、1件目の公開日は9月24日で、今週(10/05〜10/12)の期間より前です。ただし直近の流れを理解するうえで関連が深いため、あわせて取り上げます。
ターミナルのタイムアウト設定、ファイルリンク、Agent Focus復元(IDE 1.1.70)
公開日は2026年9月24日です。資料に書かれている変更点は次のとおりです。
- ローカルのエージェントコマンドに、デフォルトのタイムアウトを設定できる
- Markdown内のワークスペースファイルへのリンクを、エディタで開ける
- Agent Focusのファイル・フォルダのコンテキストが、アクティブなプロジェクトと揃うようになった
- 復元したAgent Focusセッションが、空白のチャット画面を残さず再接続される
- バックグラウンドプロセスの出力カードに結果が表示される
- Markdownの表のスタイルが保たれる
- Mermaid図のストリーミング中に、不要なエラー表示が残らなくなった
内容と使いどころ
一番分かりやすいのは、エージェントが実行するコマンドのタイムアウトです。
※タイムアウトとは:処理が一定時間たっても終わらないときに、自動的に打ち切る仕組みのことです。
デフォルト値を決めておけるため、長引くコマンドをどう扱うかを毎回考える手間が減ると考えられます。ただし、設定できる範囲や初期値は、資料からは確認できません。
Markdown内のファイルリンクがエディタで開くようになったことで、エージェントの回答や自分のドキュメントに書かれたパスから、該当ファイルへ直接移動しやすくなります。
※Markdownとは:見出しやリンク、表などを簡単な記号で書ける文書の書き方です。
Agent Focusについては、コンテキストがアクティブなプロジェクトに揃う点と、セッション復元時に空白のチャット画面が残らない点が改善されました。Agent Focusの詳しい仕様は、今回の資料には書かれていません。復元後に画面が空になる問題が直ったことで、中断した作業を再開しやすくなると考えられます。
また、Mermaid図のストリーミング中にエラー表示が残らなくなりました。
※Mermaidとは:テキストで書いた記述から、フローチャートなどの図を描画する記法です。
Workflowのフィードバック、Power Search、Hookマッチングの改善
公開日は2026年10月8日です。資料の記載は次のとおりです。
- Workflowsにフィードバック用のリンクを追加
- チャット、ターミナル、ソース管理まわりの複数の問題を修正
- Workflowの信頼性、spec専用コマンド、Hookのマッチングを改善
内容と使いどころ
Workflowsにフィードバックリンクが付いたことで、使っていて気づいた点を伝えやすくなります。Workflowsがまだ発展途上の機能であることをうかがわせる動きだとも考えられます。
※Workflowとは:複数の手順をまとめて自動的に進める流れのことです。
Hookのマッチング改善は、エンジニアにとって気になる部分でしょう。
※Hookとは:特定の出来事をきっかけに、決めておいた処理を自動で動かす仕組みです。
タイトルには「Flexible Hook Matching」とあり、マッチングの柔軟性が高まったことが示唆されています。ただし、具体的にどんな指定ができるようになったのかは、資料からは確認できません。利用する際は公式の詳細情報を確認してください。
なお、タイトルにある「Power Search」の中身や、修正された問題の個別の内容、spec専用コマンドの具体的な変更点は、今回の資料では説明されていません。現時点では詳細は公表されていないと受け止めておくのが安全です。
今週の変化の意味
ここからは筆者の見解です。2件に共通するのは、エージェントが長く動いても止まらず、結果が見えて、戻ってきても作業を続けられるようにする改善だと考えられます。タイムアウト設定、セッション復元、出力カードの表示、Workflowの信頼性向上は、いずれもその方向に沿っています。
また、Workflowsのフィードバックリンクの追加は、利用者の声を集めながら機能を磨いていく姿勢の表れとも読めます。ただし、今後の開発計画は資料からは確認できないため、あくまで推測にとどまります。
まとめ
- IDE 1.1.70で、ローカルのエージェントコマンドにデフォルトのタイムアウトを設定できるようになった
- Markdown内のワークスペースファイルへのリンクが、エディタで開けるようになった
- Agent Focusの復元セッションが、空白のチャット画面を残さず再接続されるようになった
- WorkflowsにフィードバックリンクがつきWorkflowの信頼性やHookマッチングも改善された
- Power Searchやspec専用コマンドなどの詳細は、今回の資料からは確認できない