2026年3月26日、Claude Code 2.1.85がリリースされました

AIによるコーディング支援ツール「Claude Code」が、また一歩進化しました。今回のバージョン2.1.85では、開発者がよりスムーズに、かつ安全にAIと協働できるよう、MCP(Model Context Protocol)の強化やパフォーマンス改善、そして細かな操作性の向上が図られています。本記事では、初心者からエンジニアまで知っておくべき重要ポイントを詳しく解説します。
主要な変更点と技術的解説
1. MCP連携の柔軟性向上
今回のアップデートでは、CLAUDE_CODE_MCP_SERVER_NAMEおよびCLAUDE_CODE_MCP_SERVER_URL環境変数が追加されました。これにより、1つのヘルパースクリプトで複数のMCPサーバーを管理できるようになりました。
- MCPとは: AIモデルが外部データやツールと安全に接続するための標準規格です。
- メリット: サーバーごとの設定が簡素化され、開発環境の構築が大幅に効率化されます。
2. フック実行の最適化
フック(特定の処理の前後で実行されるプログラム)にif条件式が導入されました。これにより、不要なプロセス起動を抑え、リソース消費を削減します。
graph TD
A["イベント発生"] --> B{"条件判定 if"}
B -- "合致" --> C["フック実行"]
B -- "不一致" --> D["スキップ"]
3. パフォーマンスと安定性の改善
特に大規模リポジトリでの操作性が向上しました。WASMベースのレイアウトエンジンから純粋なTypeScript実装への切り替えにより、スクロールパフォーマンスが劇的に改善されています。
| 項目 | 改善前 | 改善後 |
|---|---|---|
| スクロール性能 | WASM依存(重い) | TypeScript実装(軽量) |
| 大規模セッション | UIのスタッター(カクつき) | スムーズな描画 |
| 接続安定性 | ECONNRESET発生 | TCP接続の再試行最適化 |
開発体験を支える修正点
- セキュリティ強化: 組織のポリシー(
managed-settings.json)でブロックされたプラグインのインストール・有効化を禁止し、マーケットプレイスからも非表示にしました。 - 認証フローの改善: MCP OAuthがRFC 9728に準拠し、認証サーバーの自動検出がより正確になりました。
- ターミナル操作の改善: GhosttyやWezTermなど、Kittyプロトコル対応ターミナルでの終了時のキーボードモード問題を修正。Ctrl+CやCtrl+Dが確実に動作するようになりました。
影響と今後の展望
今回のアップデートは、単なるバグ修正に留まらず、エンタープライズ環境での利用を強く意識した「堅牢性」の向上に重きが置かれています。特にMCPの柔軟性向上は、社内ツールとAIを統合したいエンジニアにとって大きな追い風となるでしょう。今後は、より大規模なコードベースに対する推論能力の維持と、ローカル環境での実行コストの最適化がさらに進むことが期待されます。
まとめ
- MCPの進化: 環境変数対応により、複数サーバー管理が容易に。
- 高速化: TypeScriptへの移行でUIパフォーマンスが大幅向上。
- セキュリティ: 組織ポリシーに基づいたプラグイン管理の徹底。
- 安定性: 接続エラーやキーボード入力の不具合を網羅的に修正。
Claude Codeは、開発者の「書く」という行為をAIで加速させる強力なパートナーです。最新版にアップデートして、より快適なコーディング体験を始めましょう。

